しかし、このアイルランドの守護聖人である聖パトリックの初期の様子は
ほとんど知られていません。言い伝えによると、彼は4世紀末にウェールズ
(スコットランドという説もある)の裕福な家庭に生まれたが、16歳のときに
盗賊一味にさらわれ奴隷としてアイルランドに売られ、羊飼いとして働きました。
やがて脱走してアイルランドを離れるが、聖職者となった彼はアイルランドへの
布教を決意し、48歳で再び渡りアイルランドにキリスト教を広めました。
聖パトリックにまつわる伝説には 死人を蘇らせた、キリスト教で罪や
誘惑の象徴である「蛇」をアイルランドから追い払った、クローバーの葉に
似たシャムロックを使い、「三位一体」の教えを説いた等があります。
アイリッシュの兵隊が、1762年の3月17日にニューヨークの町を
行進したのがきっかけだと、言われています。
この小さな始まりから STパトリックス・デーのパレードは
次第に大きくなって行き、今ではニューヨークから、シドニー、
モスクワ、更には東京まで 世界の主な大都市で祝われるまでに
成長しました。中でもニューヨークシティー・マンハッタンの
5番街にある『聖パトリック大聖堂』前でこ行われるパレードは
どよりもはるかに大きく、20万人以上がパレードに参加し
100万人以上の人が 沿道やテレビでこのパレードを 楽しみます。